しとしとと




あめは僕らを包んでく





冷たいあめを




飲み込んで






君の涙を




飲み込んで





僕らは互いのそんざいを





確かにこころに



刻みこむ









なにひとつ僕らの手には








ないからと




互いの肩にもたれるの









だけどぼくらは









互いの重さに潰されて







互いの重さに疲れてしまう








それでも僕は離さない





強く握った君の手を







あめにうたれた君の背を









だっていつか







僕を残して消えちゃうだろう?







君は雨を押しのけて





雨に僕を押し付けて





たった独りで





消えちゃうだろう?







そんな君を






愛することしか出来ない僕を








君は愛してくれますか?