怒りの次に涙が込み上げてきた。
なんで込み上げてきたのか
わからなかった。
なんで楓は私とお姉ちゃんを
間違えたの?
すごくショックだった。
お姉ちゃんを好きなのはいい。
だけど間違えられてキス……
なんだかすごく悲しい。
私はどうしたらいいのかな?
楓、あなたがお姉ちゃんのことが、
今でも好きでも、私はあなたを好きで
いられる自身があるよ?
今もこれからもずっと。
だから、ねぇ。
早く私の気持ちに気付いて?
私は10分ぐらいたってから自分の部屋をでた。
下に下りるとお姉ちゃんと母親が楽しく
話しているのが見えた。
いつぶりだろ?
こんなに明るい食卓を囲むのは…。
「あ、美紀。
あれ?楓は?」
「あぁ。
なんか疲れて寝てた」
「そっか。
まぁ1週間いるから
いっかぁ〜。」
「うん……。」
その一週間が、どんだけ長かったことか。

