「はぁ〜。
しゃあないから見たるわ。
どこやねん?」
楓は以外に優しいところもある。
「全部。」
「は?お前いくつやねん。」
「17さい。」
「真面目に答えるな!」
かれこれ2時間弱。
楓の部屋で勉強中。
「わからない」
の連発の私にいやいや教えてくれる楓。
いやいやだけど、私は嬉しかった。
「あ、そういえば……」
「なんやいきなりっ」
「明日お姉ちゃん、
帰ってくるの。」
一瞬止まった彼の手。
「ふーん。
って、お前は口を動かす
暇があったら手を動かせ!」
「へいへい。」
やっぱり楓はまだ……
お姉ちゃんのこと好きなんだ。

