【短編】366日



「はぁ〜。

しゃあないから見たるわ。

どこやねん?」

楓は以外に優しいところもある。

「全部。」

「は?お前いくつやねん。」

「17さい。」

「真面目に答えるな!」



かれこれ2時間弱。

楓の部屋で勉強中。

「わからない」

の連発の私にいやいや教えてくれる楓。

いやいやだけど、私は嬉しかった。


「あ、そういえば……」

「なんやいきなりっ」

「明日お姉ちゃん、

帰ってくるの。」

一瞬止まった彼の手。


「ふーん。

って、お前は口を動かす

暇があったら手を動かせ!」

「へいへい。」

やっぱり楓はまだ……




お姉ちゃんのこと好きなんだ。