翌朝、目が覚めたら
ちょっとしんどい、
計ってみたら案の定38.7度
まぁ、今日はなんとなく学校
に行きたくない感じだった。
「ゴホ……
お母さん、今日は休む」
「そう。
じゃあ学校に電話しとくわ
薬、机のうえにあるからのむのよ?
私、もうでるから。」
休んでくれないんだ。
まぁわかってたけど。
私の家はシングルマザーってやつ。
父親はいつの間にか私達のこと
捨てて、他の女の所へ行った最低な男。
だから男って嫌いなんだ。
―――楓以外の。
だからかな。
楓が特別に見える。
小さい頃から遊んでいたから
楓だけに心を許すことができる
「あー、頭いたい」
吐きそう…、きもちわるい。
風邪って久しぶりになった。
たぶん小学生の時以来。
だからどんなのか忘れてた
あ、そうだ学校と、楓に
連絡しないといけないや。
なんか動くのも困難。
あと数十センチのところにある
携帯にすら、届かない手。
「んー……」
やっと取れて、先に楓にメールを打った。
【今日風で休む。
先いってていいよ。】
―――送信

