「楓、勉強教えて?」

「は?なんで俺が教えなあかんねん。

お前俺より年上やろ?」

彼は、私より2つ下の中学3年生。

「いーじゃん。楓頭いいんだもん。」


彼は家がお隣同士。

つまり幼なじみみたいなもん。

でも兄弟みたいなもの…。

恋愛感情なんて、これっぽっちもない。


あっちには、ね、私は好きなのに。

「はぁ〜、馬鹿女には困るわ。」

「どうせ馬鹿女だもん。」