【短編】366日




「美紀、

俺の後ろ乗れよ。」

直哉は自転車のうしろを

ポンポン叩いて私をよんだ。

やめてよ。楓の前で…

「いい。

楓、行こう?」

「なんや、

素直じゃないな〜。」

違うし。

私は直哉を無視して、

楓と一緒に学校へ行った。



「美紀、

ってか、あいつ誰なん?」

「は?」

「あの直哉ってやつ。

朝から見苦しいもん見せて。

真剣うざいねんけど。」


「それって、私も?」

「あたりまえ。」

楓って、焼きもち焼いてくれないんだね。

悲しいような。

切ないような。

「楓ひどい。」

「それはどーも。

ってか到着。」

いつのまにか学校の前まで来ていた

「ありがと。

じゃあ帰りもよろしくね。」

「あ、

俺帰り送られへんわ。」

突然のことに私は驚いた。

「ふーん。

じゃあ1人で帰る。」

なんで?って聞きたいのに、

彼の…、好きな人の前では

素直になれない自分がいて嫌になる

「あいつに送ってもらえば?」

と彼は親指を後ろに向けた。

……直哉だ。

「じゃあそうする。」

なんで、「なんでかえれないの?」

のことばが出てこないんだろ?