「で、
なんで直哉が来てるの?」
朝、玄関をあけると直哉の姿。
「なんでって、
俺、振られたけど諦めてないし」
なんで君はそう切り替えが早いのかな?
私昨日、直哉のせいで寝れなかったのに
「そう。」
「あと幼なじみも見たいし」
ちょっと真剣にそういう直哉に
私は楓を合わせたくなかった。
だって、直哉なにするかわかんないし
そんなこともうらはらに、
隣の家のドアが開いた
「誰?」
「あ、君が噂の楓くん?」
「ちょっと直哉、
変なこといったらしばくよ」
直哉の胸ぐらをつかんで、
コソッと彼にそう言った。
「…はい。」
「なんで俺のこと知ってるん?
てか、誰なんあんた。」
「なぁ、美紀って趣味悪いな。」
楓の態度のでかさにキレた直哉は
私の腕をつかんで言った。
「まぁあんなん毎日だよ。」
「美紀、そいつと行くん?」
「ううん。
楓のチャリでいくよ。」

