【短編】366日



「なんやねん。

なんかあったんか?

いつものお前らしくない。」

心配してくれてる彼も

「楓には関係ない。」

「はぁ?

せっかく聞いてやってんのに。

なんやその態度。」

怒っている彼も。

「だって、楓

聞いたらバカにする」

「なんや。

じゃあ聞いたろ。

おもくそわらったる。」

笑っている彼も

「じゃあ言わない。」

大好き。

全部私だけの楓。

私って、自己中かな。

「なんやそれ。

教えろや。」

もし楓に告白の事言ったら、

楓はどう思うかな?

嫉妬やいてくれる?

それとも、

おめでとう、て言ってくれる?

「同じクラスの子に、

告白された。」

「はい?嘘やろ」

楓はすごく驚いて。

シャーペンを床に落とした。

「本当」

「お前なんかを好きになる男

いたんだな。」

と楓は小馬鹿にしてわらった。



冗談でもきつすぎ。

そんなん好きな人に言われたら

傷つくに決まってんじゃん。


楓は私のこと何とも思ってないんだね。

「いたよ。

バカにしないでちょうだい。」


「ふーん。

付き合ったん?」