【短編】366日




「……おう。じゃあな。」

楓、

あなたを愛しています。

怒っている楓も

笑っている楓も、

全部好き…、大好き。

もう好きすぎて頭が破裂する


「楓……、」



―翌日―

「美紀、はよ行くで。

置いてくぞあほ。」

今日は月曜日。

「うん……。」

朝は嫌い。

でも楓が起こしてくれるなら

朝は好きになる。

――なんてね。

「あと30分待って。」

「はぁ?あほか。

そんな待ったら遅刻やんけ

あと5分。」

「無理。普通に」






「楓、遅刻する。

早く走らせてよこのちゃり」

「しるか。

おまえのせいで遅刻やんけ。

文句いうんやったらおろすぞ」


今、楓の自転車で登校中。

私達の学校は隣同士。

だからそこを選んだのもある。

ってか90パーセントその理由。

あとの10パーセントは近いし

あたまにあってたから。


「着いた。

はよ下りろ。」

「えぇー。

高校まで送ってよ。」

「あほか。

もう見えてるやんけ。

歩け。デブ。」

楓は毒舌だね。

知ってるけど。

「へいへい。

楓くんありがとね」

「また迎え来たるわ。

いつもの時間でええよな?」

「うん。」