Ｂe ｉｍｐａｔｉｅｎｔ

ここまであからさまにされれば、いくらなんでも気付く。

ヤナギさんはもう私の気持ちに気付いてるに違いない。

「あ、あの。私って分かり易いですか？」

友人たちに言われていたように、やっぱり目がハートになっていて、私がヤナギさんの事を好きなのは一目瞭然だったのだろうか。

「そうだね。」

私はヤナギさんの問いかけに応えず反対に問い返してみてが、ヤナギさんは表情も変えず微笑みを浮かべたまま言った。

「あの、そ、それじゃあ…」

「何？」

「………いえ。」

どうすれば良いのー！？

悶々と色んな言葉が頭の中を回る。

「で、これからどうするつもり？」

「これから、ですか？」

「そう、これから。いずれ告白するの？」

意地悪な笑みを浮かべたまま「誰の事が好きかは、俺には分からないけど。」とヤナギさんは言った。