Be impatient

どうやってバスに乗ったのか。

どうやって部屋まで辿り着いたのか。

いつの間にお風呂に入ったのだろうか。

気が付いた時にはベッドに入っていた。

──なんて事は無くて、あの後いつもの様にバスに乗り自分で部屋の鍵を開け、それからシャワーを浴びて、もちろんちゃんと夕食も食べてそれからベッドに潜り込んだ。

その間も私の目の前にちらつくのは、ヤナギさんの顔だった。

私はベッドの中でヤナギさんへ思いを馳せながら、次第に重くなってきた瞼に素直にしたがった。

夢の中でもヤナギさんに会えれば良いのに…

そんな事を思いながら。