『…なぁ聞いてるの?!』

尾碕は私の肩を揺らす。

見取れていた私は
驚いて 思わず
目を見開いてしまう。




ってか…
さっき。




好きって…





…え?




『おっ尾碕!?好きって…』

それは…
友達として…?
それとも………


『なんだ…聞いてんぢゃん。』



尾碕…顔近い。


私は恥ずかしくなって
話題を一生懸命考えた…

外をみると
いつの間にか真っ暗。

『尾碕、外真っ暗だよ…?』


『なぁ…なんで話そらす…?
聞きたくねぇの?』

『っ…『俺がどうして…ここまで来たのか…』

『聞いてどーなんの?』

…尾碕は黙り込んでしまった。



『尾碕…今日は帰って?
今は 一人になりたい…』

『ヤダ…俺、来た意味ねぇぢゃんか…』

『わかった、学校いくから…
とりあえず今日は 帰って』





尾碕は何も言わず…
部屋を後にした。







ごめん…
尾碕。





でもさ…

中途半端な優しさは…
要らないから…




少しでも期待しちゃう。

これ以上 傷つきたくない。