尾碕が近づいて来た。

私の目の前で止まる。


『俺…確かに、ハルが本気で好きだった…ナルにも当たったよ?でもさ…俺はナルをハルの代わりにした訳ぢゃない。』







え…?

『竹村なら…わかってくれる?俺の気持ち。』

『尾碕?ハルサンが…すき?』




…そうなの?

『うん。馬鹿でも、最低でも…あいつの笑顔は好きだ。』


そういった 彼の瞳は…
強くて
綺麗で…
どうしても
反らせなかった。




尾碕…

本当に本当に
ハルサンが…


好きなんだね。