『尾碕の馬鹿。』 『誰が馬鹿だって?』 え…? 振り向いてみると… そこには愛しい姿が 息を切らして 肩を上下に揺らしていて。 『携帯…』 『おっ尾碕は…春サンを好き?』 『わかんね…』 『ちゃんと話して!』 『俺の彼女は最低だ!浮気したんだ…俺の友人と。それでな…いっちまった。病気で。』 …いっちまった? って… つまり… 亡くなった? 『送るよ…』 『…え、っ尾碕?!』 尾碕はスタスタと 歩いて行く。