悔しいケド大好き…!!(上)





















『尾碕の馬鹿。』

『誰が馬鹿だって?』

え…?

振り向いてみると…
そこには愛しい姿が
息を切らして
肩を上下に揺らしていて。




『携帯…』

『おっ尾碕は…春サンを好き?』

『わかんね…』

『ちゃんと話して!』

『俺の彼女は最低だ!浮気したんだ…俺の友人と。それでな…いっちまった。病気で。』

…いっちまった?
って…

つまり…

亡くなった?

















『送るよ…』

『…え、っ尾碕?!』



尾碕はスタスタと
歩いて行く。