この東京のどこかに
ヒロはいるんだ。

誰かに微笑みかけて、

友達とふざけ合って…

そしてまた、女の子を夢中にさせるんだ。












私は辛くて…
一人でいるのが嫌で。

実家に帰った…







そこで 驚くべき事を
耳にした。






『あぁ…ヒロ 連絡くらい…
くれればいいのにね?』

私は何気なく…
独り言を零した時だった。






『…え?来たわよ...』

『え?』

『だから…尾崎君、連絡来たわよ?...』


『っ…えぇぇ???』
















ヒロから…
連絡が来た?








『どうして…黙ってたの?』

お母さんは
驚いた様子で 私に逆に聞き返して来た。

『あんた、まだ尾崎君が好きだったの?』






はっ…?−−−−−−−

『なに言って…』

『尾崎君、同窓会に来るか・・・って、聞いてたケド。』

『どっ…同窓会?!−−』




『えぇ…確か、今日よ?』




きょっ…今日。





『なっ…なんで…
『あんたねぇ、忙しいから そういうのは 全部断っといて!って言ってたぢゃない?』




あ…
そうだった。