『っ・・・』
後少し…
『あっ…あのっ…』
受け付けの女性に
声をかけた。
ここで ヒロが入院している。
重傷らしいケド・・・
『尾崎ヒロって…』
『あぁ、緊急の部屋に…』
『あ、わかりました・・・』
『もぉ、ヒロ…
無事でいてよねっ…』
ガラッ・・・
『ヒロ・・・?』
息を切らしながら
私は扉を開けた。
『あ・・・菜々。』
え…
『ヒロ…大丈夫なの?』
ヒロわ 包帯でぐるぐる巻き…
でも 喋ってる?
『大丈夫だよ…』
軽く微笑んで 視線を逸らした。
『ヒロ…なんかあった?』
『え…なっ、なんも…』
…なんで。
どうして…
隠すの??
何があったの。
『ヒロ…怒ってる?』
『怒ってないよ。』
『…そっか。』
『なぁ、もうすぐ クリスマスだな…はやいな。』
『あ…そーだ…』
『楽しみ…だね。』
『…うん。』

