今のあたしは放心状態……



数分前、とても楽しみだった初の打ち合わせも……



もうどうでもよくなってきた……


そのあたしが知った事実とはね??


――――――…………
――――………



亜沙美は確かにこう言ったんだ…


「相手役…ヒロインは…

絢斗くんなの…」



――――――…………
――――…………



もう…信じられなくて…せっかく諦めたこの気持ちが……



また復活しそうで…怖いんだ…



実際にも…ずっと好きだった絢斗だって知ったあの飲み会から…



仕事で何回もすれ違う事はあった。



その時も…あの9年前のように…ちょっと近づくだけで、心臓が身体中あるのかって思うくらい、ドキドキしたり…



切なくなったり…