「あのね…」 あたしは全部亜沙美に言った。 中1の頃に絢斗に出会って、好きになったけど…芸能界に入るために想いを伝えずに離ればなれになった事。 でもその絢斗が…人気俳優の絢斗だって事。 話を言っている間、過去の事を思い出したあたしはいつの間にか涙を流していた。 この涙の意味はきっと― 辛いんだよね。 辛くて辛くてどうしようもないぐらいに… でも…好きすぎて諦められない恋。 「凛…」