「気持ちが落ち着いて、話をする気になったら俺の部屋に来てくれ 待ってるから」 俺はそれだけ言うと、部屋に戻った 桃香は来てくれるだろうか 「気弱だな 俺らしくもねえ」 俺はベッドにごろりと横になると、天井を見上げた 枕から、ふわっと桃香の髪の匂いがした さっき、匂いが移ったのか 匂いだけで、体の奥が疼く 桃香に触れたい 桃香の顔が見たい 桃香の…… 「俺、最低だ マジ…やばい」