『バレてもいいじゃん』


「え……?」


『気持ち伝えなきゃ
鈍感なアイツは気付か
ないよきっと。』


「でも…せりなちゃん
が居ますし……
私なんかとても……」


『そう言われると僕
悲しいな……
写真集出して自信を
持ってもらえると思っ
てたんだけど?』


「すいません……」


『どうしたら自信が
持てるのかな?』


「…………。」


『愛梨ちゃん……
これはアイツの兄貴と
して言うけど…
Naoyaはまだ愛梨ちゃん
を好きだと思うよ』


「え……?」


『視線がいつも愛梨
ちゃんのことを追って
るからな』


嘘でもいい。


真っ暗な心にほんの
少しだけ希望の光が
差し込んだ。