「ねぇ……大丈夫?」

「何がですか?」

「あの…血、出てるんだけど…」



アリスのその言葉にロストはキョトンとし、直ぐに額を触った。



血はロストの白い手袋につき、彼はそれを見ている。



「ああ…大丈夫ですよ」

「でも…」


ロストはアリスに微笑み、「心配しないで、アリス」と言った。