「記憶……?」 「はい、そうです」 「私、記憶ならちゃんとあるわ!」 「いえ、違いますよアリス」 私の言い分は彼に首を横に振りながら、やんわりと否定された。 「貴女の今までの記憶は、全て作り出されたものなんですよ」 「作り、出された…?」