ラプソディー

あの二人が行った後、冬至の部屋には、いろはと冬至の二人だけだった。

「お前、親父に可愛いって言われると嬉しいの?」

「うっさい」

いろはは、ベッドに寝転がり漫画の続きを読んでいた。

「俺に言われたら嬉しい?」

「柊、何か変」

怪訝そうな顔で柊を見た。

「何かムカつくんだよね」

「意味がわからん」

「俺も」

寝転がる、いろはに覆い被さり
唇を合わせた。

「やめろ。
柊、悪ノリ過ぎる」

「一週間前にしたじゃん」

「柊が、唐突にして来たんだ!」