ラプソディー

イロハは食事中、ずっと猫を被っていた。

食事は豪華過ぎて俺には勿体な過ぎた。

バイキングのように、いろんなものが並んでいた。

「ところで、棗が帰って来たらしいな」

「ああ、もう帰ったけど」

正確には帰らした。

「騒いだと聞いたが?」

「何も騒いでないよ。
また棗が大袈裟に言ってるだけだろ」

棗って誰だろ?
冬至に兄弟とかいんのかな?
あんまり聞いた事無いけど。

「そうか。
棗は、お前に構って欲しいみたいだからな」

「冗談を」

冬至の目が怖い。
目が笑ってない。