「今日、学校に冬至父が来るらしいな」

何気無い昼休み。
黙々と食べる弁当の中身。

「急に帰って来るから、こっちは大迷惑だよ」

冬至の溜め息は、いつもより深かった。

「何で冬至の父さんが来るんだ?」

「コゾーは知らんねんな。
この学校は冬至父が建てた学校や」

「えぇぇえええ!?」

どんだけの金持ちなんだよ!?
冬至って凄い奴なんだな…。

「コゾー、ええ反応するやん」

「普通に驚くよ」