「あれは、やりすぎだぞ。
他の奴等も驚いてたぞ」

家の中じゃあ、かりてきた猫のように大人しい。

それは小さい頃からずっとで…
俺しか知らない事だ。

だから家の中でも俺の部屋に入り浸ってはわがままを言う。

「はん!」

いろはは、ただ鼻で笑った。

相当、溜まってたんだろうな。

「…お前、本当にされたのか?」

「柊の知った事じゃない」

冬至の手は、いろはの頬に手を伸ばした。

「?」

「あっそ、んじゃあ、これも知った事じゃないよな」