ラプソディー

放課後近くになった頃には、イズルは刑事を飽きていた。

イロハも午前中しか授業出てなかった。
この雰囲気だと部活も無いだろ。

「帰ろう…」

屋上───────。

涼しい風が吹いていた。

「風邪ひくぞ」

いろは、は端の方で寝ていた。

「……………ひかない」

こいつ今日は、やけに素直に返事を返してくるな…。

冬至は、いろはが寝ている横に座り、いろはをジッと見つめた。

「何」

「お前って本当あれだよな」

「意味がわからん」

わからなくていいよ。
どうせ、お前には一生わからないと思うだろうから。