ラプソディー

「お前、何してんだよ」

イロハに気付いたのか冬至が、こちらに歩いて来た。

「柊には関係ない」

「関係ないとかじゃないだろ、
女子も始まってるだろ」

「だって面白くない」

「はぁ?」

冬至は、イロハの言ってる事はわからなかった。

女子達は、こういう運動の行事は、あんまり好きじゃないからな。

それにしてもイロハって冬至には素直に言うんだな…。

ともあれ、試合開始の笛が鳴った。

驚異のロングシュートを繰り出す冬至。

素早く正確にパスをするイエス。