「いずるの奴…大出費だ」

たらふく食べた、いずるは満足に帰って行った。

「柊様」

「北見?迎えは呼んでないが…」

「いえ、棗様が御実家にお帰りになってます」

「あいつが?」

深い溜め息をついて車に乗り込んだ。

まさかとは思ってたが、あいつが本当に帰って来てたんだな…。

あいつ嫌いなんだよな…。

また深い溜め息をついてめんどくさそうに車の窓から空を眺めた。