「秦くんと出掛けるの何日振りかな?」

「入学以来かな?」

休日に男女が歩いてるとデートみたいだな。

「アイコさーん」

「え?」

「アイコさんも誘ったの」

「へ…へぇー…」

デートは一気に砕け散った。

「ププッ、秦くんったらデートとか思ったんでしょう」

「うっ…」

顔に出ていたか…
完全に、この人に遊ばれている。

ともあれ、やはり女子らしく服やら雑貨で騒ぐ、そして俺は一人。