「ねぇ、自分かわいいね!名前なんて言うの?」

「美人だね」

ベンチの向こうから聞こえてきた声は、上級生の男達が一人の女子に声をかけていた。

上級生に絡まれてるな。
周りも見てみぬふりしてるよ。

確かに声をかけたくなるぐらいの美形だ。
てか、細いし肌も白い。

「助けに行った方がいいのかな?」

隣にいた最上は怖がりながら言った。

「そうだ…」

俺は立ち上がろうとした時、絡んでいた男一人が投げ飛ばされ次の一人には蹴りをいれていた。

それはそれはただ美しく
絡んでいた男達は全員やられていた。