「じゃぁ、真ちゃん。陽菜の大きな荷物一緒に運ぶの手伝ってあげて。部屋は、2階の結衣の部屋よ。陽菜、さ、あがりなさい。あなたの部屋に案内するわ。」





先生は、ハイハイって言いながら私の荷物を持ってあがって、奥に進んでいった。





「先生、ありがとうございます。」





「いいよ。これくらい。気にしなくていいから。」





先生は私の方に振り向きニコッとして、そのまま、奥の階段を登りはじめた。




私も、あきちゃんに下宿の中を案内されながら部屋にいった。




一階には食堂や風呂、トイレ、洗面所、あきちゃんの部屋などがあって、2階に下宿生が住む部屋がある。



2階に上がると右側に2つ、左側に2つと一番奥に一つの部屋があった。





「あの、奥の部屋があなたの部屋だわよ。2人部屋になってるわ。」





あきちゃんは、そう言いながら、私を奥の部屋まで案内してくれた。





部屋の前に立つと、先生と女の子の笑い声が聞こえた。





コンコン





「入るわよ〜。」





あきちゃんは、ドアをノックして勢いよく開けた。





「あきちゃん、また葵に逃げられたんだって?五島に聞いて、爆笑したんだけど。」





あきちゃんと一緒に入ると、栗色のショートヘアをした小柄な女の子が先生と笑いながらあきちゃんを見ていた。





「もう、そうなのよ!逃げ足だけは速いのよ、葵は。いっつもトロイのに!」





クスクス





先生も結衣と呼ばれた女の子も笑いが止まらない様でずっと笑い続けてる。





「そんなことはどうでもいいの!!結衣、今日からあなたのルームメイトが出来たわよ。陽菜よ。帰国子女だって。」





あきちゃんは、プリプリ怒りながら私を結衣の前に押しやられた。





「木ノ下陽菜です。宜しく。」





私は軽く挨拶をした。





「はじめまして。私、市村結衣って言います。結衣って呼んで。」