そして、結局劇という事になった。



劇という事にはなったけど、それぞれこのクラス全員が集まる事も少ないので



みんなの知っている「白雪姫」という事になった。



うーん、なんて単純なのだろう・・・。



そう思ったが、私は静かに聞いていた。




みんなある程度演技の勉強をしてるので、


配役は簡単に決まるだろうと私は安易に考えていた。



ところが・・・「配役はいつもの通りクジね!」



という学級委員の声。



はぁ?


好きな役を好きな人がやればいいじゃん!



私は隣の人に聞いてみた。



「何で配役クジで決めるの?」



「あぁ、このクラスの人は自分の好きな役だけじゃなくて


色んな役が出来るようになりたいって思っている人ばかりだし、


それに、立候補だったらきっとみんな主人公やりたがるわよ。」



はぁ・・・そう言われてみればそうだよね。


ここにいる人みんな・・・ある程度台詞がある役がやりたいわけね。


そう考えると大道具さんとかは、ある意味はずれなわけか。


他の学校とは大違いだわ。