その頃、学校の方では文化祭というものが始まろうとしていた。



私達のドラマはまだクランクインまで時間があったので、



私は文化祭の方にも参加できそうだった。



私と海斗が転入してきた学校は、自分の個性を伸ばしていこうという



芸能に関しても寛大な私立中学だった。



だから、芸能人と呼ばれる人やその予備軍の人が沢山いた。



「今年の文化祭は何にしますか?」



「やっぱり演劇でしょ!」


「歌が良いわ!」



芸能人らしい皆の意見。



私はこの前このクラスに来たばかりだし、静かにしておこうかな。