運命の人はお義兄様



『もしもし』
「もしもし、静夏です。おはようございます小林さん」
『おはようございます。奥様にかわりますね」
「お願いします」
音楽が流れ始め、4小節目位まで流れた所で
音楽がおば様の優しい声に変わった。

『おはよう、静夏ちゃん』
「おはようございます。今日伺ってもいいですか?」
『えぇ。待ってるわ』
「いつもより遅くなるのですが…」
『わかったわ。気をつけて来るのよ』
「はい。それでは失礼します」

私は電話を切ると急いで着替え、朔に連絡した。

朔の家に行く前に自分の家に行き、バイオリンを取ってきた。

前の家から朔の家は近いので、『もうすぐ着く』と連絡を入れた。