「貴方が幸平くんよね…?? 恵と付き合っていたのよね?」 彼女の母親が泉に向かって叫んだ。 「………」 「恵は、平沢くんのせいで死んだんじゃないの。 私たちのせいなの…」 「…っ…!!…そんな……」 泉は驚き、緊張の糸が切れた。 泉が腕の力を緩めた。 まずいっ!!! 「っ静夏!!!!」 俺は無我夢中で走った。 「絋希っっ!!!」 隼人の叫ぶ声が聞こえた時には、宙に飛んでいた静夏を抱き締め、背中から落ちていっていた。