絶望の中に居た俺を救ってくれたのは、俺が救えなかった彼女からの手紙と、彼女の家族だった。

手紙には
『私が死んだのはイジメが原因ではありません。
確かに死にたくなりました。でも、最後には貴方が助けてくれた。

私は好きな人の赤ちゃんを授かりました。

私は親にも相談できない上に、大好きな人の人生を狂わせる勇気もありませんでした。

神様が許してくださるなら、彼との赤ちゃんと一緒に死なせてください。
赤ちゃんだけを死なせるなんて私には出来なかった。

貴方を巻き込んでしまってごめんなさい。
救ってくれてありがとう。
さようなら。 恵』と書いてあった。


この手紙は彼女の両親から渡された。