運命の人はお義兄様



私は慌てて声の方にふり返った。

そこにはいかにもお嬢様という感じの女性とその他数名…。

中心の女性が凄すぎて他の人は目に入らなかった。



私が唖然としていると、もう一度
「あなたが瀬野静夏さん?」と
聞き返されてしまった。


私は慌てて返事をした。

「そうですが…。あなたはどなたですか?」

私は当たり前の事を言ったはずなのだが
お嬢様は目を見開き、他の人はザワザワしだした。


「あなた…麗お姉様を知らないなんて言わないわよね…!?」


……

………

…………麗お姉様?????


ドチラサマデスカ?


私は必死に無い頭を働かせた。