そこからしばらく、洋介とギターとドラムの調整を始めた。
……早くやりたいっていう気持ちを押さえながら…
しばらく経つと、
スタジオの扉が開いた。
「わりぃ遅くなった!(笑)」
「遅すぎだっての!」
「まぁそう言うなよ。
今日は新しい仲間も連れてきたし。」
……新しい仲間?
一体誰連れて来たんだ?
「入って。」
海がそう言うと、ゆっくりと扉を開けて、入ってきた。
左肩にギターを背負って、そこそこ長い髪を揺らして、
彼女は僕の目の前に立った…
よく知っている、その人を…
僕はただ見る事しか出来なかった…
