「なぁ今の曲なんて言うの??」


あまりに緊張していたせいか、

こんな言葉しか
出なかった…


僕が強ければ、
もっとマシな事
言えたのにな…


「まだ決めてないんだ〜」


「そっか…
じゃ決まったら
教えてくれな。」

この場の空気が
冷たく感じた…

少し間を空けて
優が言った…


「だったら隆君が決めてよ!!」


「えっ??俺で良いの??」


「うん。だって隆君が決めてくれたら、
歌う気がすごい出ると思うから!!」

優にこんな事
言われたら、
正直すげぇ嬉しい。


何か幸せとか
思ってた…


「そうだなぁ〜…
赤い風船とかは???」


赤い風船…

優のこの曲を
聞いた時に思い出したもの…


空に浮かぶ…

赤い風船…

優は良いね。
って言ってくれた。

ただそれだけなのに、

何だか嬉しいんだ…