吸血鬼達と戯れを

次の日…。

「…ってな事があったんだよ」

狩野は倉崎に話していた。

「ほっほー。俺の予想が当たったなぁ!」
「もっと違うところでスキル使えよ…」
「で、その例の女の子はあの人ですか?祭りに一緒に居た」
「…何故知ってる」

狩野がラーメンを啜るのを止める。

「まー…。噂は色々…ね」
「なんだよ、噂って。…悪い、ちょっと用事が出来た」
「用事?」
「悪いな」

狩野は机にお金を置くと、近くの建物の方に走る。
確かにあの姿は彼女だ。

だが…何故足を引きずっている?