「失礼しやす。チーム、オクロックが今帰りました。千葉は居るか?」

倉崎が職員室に入るなり敬語とため語を合わせた言語を放つ。

「失礼します。チーム、オクロックですが千葉先生は居ますか?だろうが。何度も言うが年上には敬語を使えと言ってるだろ?」

部屋の奥から熊を連想させる男が近付いてくる。

「あ、千葉居るじゃん」

狩野も容赦なくため口を使う。

「はぁ…。五年前と何等成長してないなお前ら…」
「千葉の教育が悪かっただからだな」
「俺はちゃんと教育したわ。授業の度にいびきかいて寝てたお前らが悪い」

まぁまぁ。
と狩野が宥める。

「で、狩りは終わったけど?」
「おぉ!有り難い!…おい、狩野。お前足怪我してないか?」
「あぁ。ちょっと切っちまっただけだよ」
「まぁ良い。早く保健室に行きな。俺は書類を作らないといけないからな」

ぶつぶつ言いながら千葉は職員室の奥に消える。