別々の路を歩き出した俺達は、もう決して、交わることなどないのだろう。

絶対なんて言えないはずなのに、そう思えて仕方がない。

それは確信に近かった。


昔の俺は、シアワセなど、望んではいなかった。

だから今でも、シアワセを求めることを、忘れていたのかもしれない。

だが、天音は望んでくれている。

本人でさえも、求めようとしなかったシアワセを…。

天音、ありがとう。

天音がシアワセだと知ることができて、本当に良かった。


まだ胸を張ってシアワセだとは言えないけれど、俺は天音の居ないこの場所で、きっと自分のシアワセを見つけてみせる。


どれくらい掛かるのかは、判らない。

待たせてしまうかもしれない。


それでも、約束するから…。


必ず一緒に、シアワセになろう。