「ホント心配性だな、幸矢さんは」

俺は荷物を置いて、台所に向かった。

「そんなに責任感じないでくれよな」


「なっ!違うよ、朱月、俺は‥「絶対違うって言えんの?」」


声を低くしてそう言えば、幸矢さんは苦しそうに口を閉ざした。

そんな幸矢さんを見て、俺も苦しくなる。

違う、こんなことを言いたいわけではない。

幸矢さんには笑っていてほしいのに、俺にはどうして幸矢さんを悲しませることしかできないのだろう。


「ごめん。最低だな、俺」


「っ!そんなことない!」

幸矢さんは、大声で否定した。