嘘で隠された現実(リアル)

「そうですか。でも俺達の前での神楽が素って、どうゆー意味ですか?」


「そのまんま。天音ちゃんには、常に星ちゃんは素で接してるはずだぜ?だから天音ちゃんと一緒に居るやつらも、必然的に星ちゃんの素を見てるはずだ」


「それじゃ、さっきの神楽は?」


「んー、何て言やいいんかな?あれは星ちゃんが『神楽』だからかな?」

黒雨さんは小さく唸り、言葉を続けた。

「説明難しんだけどさ、星ちゃんは家柄が良いだろ?それでいて後継者。両親もお堅い人間みたいでさ、星ちゃんは後継者に相応しい威厳を求められて、そういった教育を受けてきたんだ。だけどな、天音ちゃんの前では、星ちゃんは素でいたいんだよ。ただ、素で居る時間が長くなると、なかなか求められている『神楽 星』に戻れない。だから家関係の集まりがあるときなんかは、必ずここに来るんだ。ここは星ちゃんが『神楽』に戻るための場所みたいなもんだ」