Pink色。


「ごめんごめん。謝ってやるよ。」

詠二はすんなり謝り、あたしに近づいてきた。

「お前がどんな奴か確かめたかったんだよ。ぶりっ子が来たと思ったら、本性出しまくるし(笑)」

あぁ……、本性を見られてしまった。篤の友達に…。

「このコト誰にも言わないでよね!篤にばれたら、困るし。」

篤にばれたら、真面目に学校生活が地獄になっちゃう。

1年間作り上げてきた、パーフェクトな《安田美菜》で来たのに。

それを詠二と言うたった一人の男に潰されちゃーたまんないし!!

「俺は、お前が俺に従ってくれれば別に篤になんてばらさねぇよ。」

「……従うって?」

「そりゃー、言うこと聞くだけだよ。簡単、簡単♪」

詠二の顔は、明らかにニヤついてた。

絶対何かあるに違いない。……でも逆らったらばらされるし、今は従うしかない。

「…わかった、従えばいいんでしょ?」

「そーそ♪じゃ、これ俺のケー番とメアドだから