Pink色。


頭にきたあたしは、詠二と言う男の後をついていった。

「ちょっとッ、失礼しぎるんじゃない?」

詠二という男は、驚きもせず冷やかにあたしを見る。

「は?だって興味ねぇんだもん。しょうがねぇじゃん。」

レモンティにストローをさしながら話す、詠二。

「……にしても、失礼すぎるでしょ!謝ってよ!」

「いやだ。」

即答された……。この人、頑固??

ここまではっきり「いやだ。」って言われると、言い返す言葉がない。

「黙ってるんだったら、早く出てってくれねぇ?邪魔。」

………さすがに心が折れてきたかも。

「はぁっっ……アナタはさぁ、そういうコトしか言えないわけ?」

あーあ、女の子が崩れていく……。

「マジ意味分かんない。興味ないだって?あたしもアナタに興味なんてないし。こっちがおとなしくしてたら、何この大きな態度。いい加減してくれない?!」

はぁはぁ……。つ、、、疲れた…。

これくらいで相手も降参したかな?と思ってたのに……。

「お前面白いな!」

詠二はさっきとは想像できないくらいの笑顔を見せて笑っていた。

「えっ……?ちょ、何笑ってるの??」

詠二の行動が理解できないあたしは頭の上にたくさんの「?」マーク。