また明日。

部屋に戻り、バッグの中を探る。
通知表を取り出し、もう一度見てみる。
…4とか5ばっかり。
あっ、一個だけ9がある。
…数学か。
もともと数学は得意だし…。
母に色んな事を言われる覚悟を決め、階段を降りて行った。
「はい、これ」
「じゃあ、見るわよ」
母が2人の通知表を受け取り、まず英太から開いた。
「んー、中1のときと比べたら結構成績あがっているみたいね。あら、数学が5じゃない?頑張ったわね」
英太も数学5だったんだ、兄弟ってそういうところも似るのかな?
「じゃあ次、樹理ね」
母があたしの通知表を開く。
あたしは窓の外に目をやった。
「……樹理、数学だけ成績がいいみたいね。あとは下がっちゃったのね」