公園の階段の下で
頭部から血を流し―
ピクリとも動かない由美。


やってしまった…。

あまりの怒りに我を忘れ、
走り去る由美を追い、
後ろから階段へ突き飛ばした。

どうしよう…


このままでは俺は
殺人の罪で捕まってしまう…

まてよ…よく見渡すと
周りに人はいない…
人の気配もない…

大丈夫…今逃げれば俺が
殺したなんてわからない。

死体を隠す事も考えたが
近くに隠せるような
場所はないし、
死体を運んでるほうが
人目につくだろう。

俺は見つからないように
慎重に家に帰った。