「中学入って初めて出来た友達が恭平でさ。
ウザイくらい明るくて、クラスでもムードメーカー的存在だった。
周りにはたくさん生徒が集まってて…俺はその光景を遠くから羨ましく思いながら見てた。」
『うん…』
「初めはちょっとしたことだったんだ。
クラスの1人がアイツうぜぇよな…って冗談でいった事がキッカケで。
次の日学校に行ったら、恭平無視されてて。
いわゆるイジメってやつ?…」
『……。』
「それでもアイツは、弱音なんか吐かなかった。
一緒にいると俺まで無視されるからって、いつも一人で。
無視したやつらもさ、本気でイジメようなんで思ってなかったんだと思うんだ。
多分、後には引けなかったんだろうなって…」
『お前は、それをただ見てたのか?』
俺の質問に泉は頷いた。
「…どんどんエスカレートするイジメを、ただ見て見ぬ振りする事しか出来なかった。
…でも、本当は怖かった。
アイツを助けたら、俺もあんな目に遭うんだって思ったら、助ける事が出来なくて…結局は俺もイジメてたんだよな。」
『だから時々、悲しそうな顔してたのか…』


